東京六大学リーグで挑戦を続ける東大野球部には、知性と覚悟、そして静かな情熱が息づいている。「勝ちたい」という強い思いと「東大らしい野球」を貫こうとする姿勢。なかなか勝利に手が届かない現実の中でも、彼ら、彼女らは自らの歩みに迷うことなく進み続ける。
今回のSPORTISTは、東京大学野球部の真髄に迫るインタビュー特集。主将・杉浦選手、副主将・酒井選手、学生コーチ・酒井さん、マネージャー・番匠さん、そして大久保監督の声を通じて、東大野球部の現在地と、その先に見据える未来を辿っていく。
主将 BASEBALL PLAYER
杉浦 海大 KAITO SUGIURA
知識と情熱が導く、東大野球部の新たな景色
理知的でありながら芯の強さを静かに滲ませる、まさに「リーダー」の雰囲気をまとった杉浦選手。苦境にも揺るがぬ姿勢と、「責任を背負うことで、自分自身もチームも前へ進んでいける」と語る言葉からは、東大野球部主将としての矜持が確かに伝わってきました。
副主将 BASEBALL PLAYER
酒井 捷 SUGURU SAKAI
才能と努力の交差点、勝利へのアプローチ
穏やかな語り口の奥に強い責任感を宿す酒井選手の言葉から感じるのは、副主将として、そしてチームの主軸としてグラウンドに立つ覚悟。民主的なチーム運営の中で悩み、模索しながらも、仲間とともに前を向き続ける姿からは、誠実な人柄と芯の強さが伝わってきました。
学生コーチ STUDENT COACH
酒井 太幹 TAIKI SAKAI
支える者が支えられまた前を向く、『応援』がもたらす力
落ち着いた物腰の中に、確かな信念と知性がにじむ酒井学生コーチ。選手と指導陣の間に立ち、全体を俯瞰しながら的確に支える姿勢から、静かな責任感とチームへの深い愛情が感じられました。
マネージャー TEAM MANAGER
番匠 由芽 YUME BANJO
本気の舞台で見つけた「支える」責任と挑戦
率直な言葉が印象的だった番匠マネージャー。彼女の言葉からは「選手を支える存在として自分に何ができるか」を模索し続けてきた4年間の努力が感じられました。挑戦を恐れず、誠実に向き合う姿勢が心に残りました。
監督 BASEBALL COACH
大久保 裕 HIROSHI OKUBO
東大野球部に長年携わってきた指導者としての重みを感じさせながらも、柔らかく親しみやすい雰囲気を漂わせる大久保監督。謙虚な姿勢ながら、実直に勝利を追い求める強い意志、そして選手たちへの穏やかな配慮とまなざしが印象的でした。